【第2回】「雨の日の憂鬱」を美しさに変える。職人の指先が削り出す、天然木ハンドルとツイード調PVCの秘密。

【第2回】「雨の日の憂鬱」を美しさに変える。職人の指先が削り出す、天然木ハンドルとツイード調PVCの秘密。

 

 

皆様、こんにちは。
7月1日より公式オンラインストア(Shopify)にて先行予約を開始した20周年記念モデル「限定ツイード」シリーズ。ありがたいことに、すでに「3年前からずっと待っていました」「新型のYK31を予約しました」といった熱いメッセージと共に、多くのご予約をいただいております。各サイズ15個限定という限られた数ということもあり、改めて皆様の「復刻」への期待の大きさを肌で感じております。
さて、全3回でお届けしているこの開発ストーリー。第2回となる今回は、このバッグの「顔」であり、触れるたびに愛着が深まる2つの核――「ツイード調PVC素材」「天然カリンハンドル」の奥深い世界へ皆様をご案内します。
私たちがなぜ、本物のウールではなくこの素材を選んだのか。そして、なぜプラスチックではなく天然の木を削り出すのか。その理由を知った時、このバッグがただの「お洒落な鞄」ではなく、一生を共にするに値する「精緻な道具」であることを実感していただけるはずです。


 

 

 

1. 本物を超えるために選んだ「ツイード調PVC」という最適解

 

「ツイード」と聞いて、皆様はどのような情景を思い浮かべるでしょうか。
スコットランドの荒涼とした自然、格式高い英国のカントリースタイル、そして温かみのあるウールの手触り。ツイードは、秋冬のファッションにおいて「気品」と「クラス感」を一瞬で演出してくれる最高の素材です。
しかし、それをそのまま毎日使うビジネスバッグや日常の主役バッグに仕立てるとなると、話は別です。
ウールやコットンの本物の織物は、雨に濡れれば水分を吸って重くなり、最悪の場合はシミやカビの原因になります。また、満員電車での摩擦や日常の擦れによって、どうしても表面が毛羽立ち、徐々に型崩れを起こしてしまうという弱点がありました。
「この圧倒的なクラシックさを、天気を気にせず、365日ガシガシ使えるタフさで実現できないか」
その難題に挑み、私たちが辿り着いたのが「ツイード調PVC(塩化ビニル)」という特殊素材です。
最新のエンボス(型押し)技術を駆使し、太さの異なる糸が複雑に織り重なるツイードの「凹凸感」と「陰影」を、コンマ数ミリの精度で表面に再現しました。
光の当たる角度によって、まるで本物のウールが光を吸収し、また反射しているかのような深い表情を見せます。しかし、その実態は防水性に優れ、汚れてもサッと拭き取れる強靭なPVC。
朝、玄関を出る時に「今日は雨が降りそうだから、お気に入りのバッグはやめておこう」と妥協する必要はありません。土土降りの雨の日であっても、あなたは最高にエレガントなツイードの佇まいのまま、颯爽とビジネスの場へ向かうことができるのです。これこそが、私たちが追求する「現代の機能美」です。

 


 

 

2. 世界にたった一つ。掌(てのひら)に馴染む「天然メラルーカハンドル」の官能

 

 

雨にも負けないタフなボディの頂点に君臨するのが、私たちのアイデンティティでもある「木製ハンドル」です。今回の限定ツイードには、非常に緻密な木肌と高密度な強さを持つ銘木「メラルーカ(Melaleuca)」を採用しました。
現代のバッグの多くは、大量生産が容易なプラスチック製や、合成皮革のハンドルが使われています。確かにそれらは均一で狂いがありません。しかし、私たちが天然の木にこだわるのは、そこに「生命の温もり」と「経年変化(エイジング)という贅沢」があるからです。
メラルーカは、優美で滑らかな手触りでありながら、湿気や乾燥に強く、非常に耐久性に優れた木種として知られています。これを鞄のハンドルとして、握った瞬間に「あ、心地いい」と感じる絶妙な曲線に仕上げるためには、熟練した職人の勘と技術が不可欠です。
木目の詰まり方や、削り出す位置によって、1本のハンドルが見せる表情はすべて異なります。つまり、あなたが手にする15個のうちの1個は、世界に二つとない「あなただけの木目」を持っています。
さらに、このハンドルの真の価値は、使い込むほどに高まります。
毎日握ることで、あなたの手の油分がゆっくりと木に染み込み、3ヶ月、半年、1年と経つうちに、まるで磨き上げられたアンティークのように、深く、艶やかな色合いへと育っていくのです。
ボディのPVCが「変わらない美しさ」を保つ一方で、ハンドルは「あなたと共に美しく育っていく」。この静と動のコントラストが、バッグに圧倒的な立体感と、値段以上の高級感をもたらします。


 

 


3. クラシックとモダンが同居する、計算された色彩設計

 

今回の20周年モデルが、3年前のオリジナルと決定的に異なるのは、その「色調の深み」にあります。
温かみのあるブラウンとベージュが織りなすツイード調のボディ。そこに、カリンハンドルの深い赤みが加わることで、外観は完璧なクラシック・モダンとして完成します。
しかし、今回のアップデートはこれだけではありません。一歩バッグの内側に目を向けると、そこには20周年を象徴する「特注ダークグリーン」の内装が鮮やかに広がります。
さらに、バッグの自立を支え、フォルムを美しく保つための独自パーツ「カバンの骨」には、本モデル限定の「特注ダークグレー」を配しました。
クラシカルな外見から、蓋を開けた瞬間に覗く知的なダークグリーン、そしてそれを引き締めるダークグレー。
この色彩のレイヤー(重なり)は、持ち主のセンスを無言で雄弁に語ります。デスクに置いたバッグから資料を取り出すその一瞬、カフェでバッグを開いたその一瞬に、周りの人が思わず目を奪われるような、そんな大人の遊び心をディテールに忍ばせました。


 

 

 

 

4. 10月上旬、あなたの手元で始まる新しい物語




長く使える一生モノとは、単に「壊れない」ということではありません。「雨の日でも頼りになる」という信頼感があり、「触れるたびに気持ちが良い」という官能があり、「中を開けるたびに心がときめく」というホスピタリティがあること。そのすべてが満たされて初めて、人はそのモノを愛し続けることができます。
今回、5つのサイズ(YK7、YK3、YK4、YK59、YK31)で復活した限定ツイードは、まさにその条件をすべて満たした、20年目の到達点です。
入荷および皆様へのお届けは、秋の気配が本格化する10月上旬を予定しております。
新しい季節のコートやジャケットに、このカリンハンドルとツイードの質感を合わせる日を、どうぞ楽しみに、完成をお待ちください。
次回の最終回(8月中旬公開予定)では、この複雑な素材と天然木を、コンマ数ミリの精度で一つのバッグへと縫い上げる、日本最大の鞄の聖地・兵庫県豊岡市の「工場の舞台裏」へと迫ります。職人たちの凄まじいこだわりを、どうぞお見逃しなく。

 

【20th 限定ツイード 予約受付中】
※20周年記念本革キーストラップ付は先行予約期間のみとなります。

 

 


ダレスバッグ

 
「20thツイード ダレスバッグミニショルダー」
¥37,400 円

 

 

ダレスバッグ



 
「20thツイード ダレスバッグXSサイズ」
¥40,700 円

 

 

ダレスバッグ

 
「20thツイード ダレスバッグ横Sサイズ」
¥48,400 円

 

 

ダレスバッグ

 
「20thツイード ダレスバッグ横Mサイズ」
¥49,500 円

 

 

ダレスバッグ

 
「20thツイード ダレスバッグ縦Lサイズ」
¥52,800 円

 

 

 

 

 

 

 

男性の洋服なら良いモノはたくさんあるのに、バッグとなると少ない。だったら自分たちで作ろう。 そんな率直な思いで2006年にレザーバッグブランド「YOUTA」を立ち上げました。 洋服、時計、靴など様々なアパレル関係の仕事をしていた私が着目した素材は合皮でした。軽量で雨にも強い素材なのでお手入れも不要です。現代に合った非動物性の素材で作られた「ヴィーガンレザー」というのも合皮を選んだ理由です。 日本の伝統文化であるモノづくりを通して働く人々に快適なビジネスライフを提供し、日本の製造業を支える存在を目指しています。

代表 菅原健太

 

 

 

 

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