毎日のように持つビジネスバッグは、仕事をしている方なら男女関係なく必須アイテムのひとつです。荷物を運ぶための道具として見られているビジネスバッグですが、実は、スーツとの合わせ方によって相手に与える印象がガラリと変わるのです。
今回は、ビジネスバッグの色のマナーや実際のコーディネートを写真で見ながら色の選び方をご紹介するので参考にしてみてください。
ビジネスバッグの基本的な選び方
ビジネスバッグを選ぶ際は、基本的にスーツで持つことを意識してフォーマル感を大事にすることが大切です。ビジネスバッグの素材には、本革・合成皮革・ナイロンが良く使われます。フォーマル感を意識すると、ナイロン製のビジネスバッグはカジュアルな印象を与えてしまうため避けた方が無難です。
また、ビジネスバッグの形にも注目して選びましょう。営業や商談など、取引先と対面で会う機会が多い方は、自立する型崩れのしないビジネスバッグがおすすめです。自立するビジネスバッグであれば、基本的には型崩れせずスマートに床などに置くことができます。
床などに置くことを想定して選ぶ際は、マチが広く底鋲が付いているものを選ぶと安定感が増すので安心です。さらに、底鋲があるとビジネスバッグの傷などもつきにくくなるため、長く愛用できます。
素材と形の2点を意識して選ぶと、あらゆるビジネスシーンで使いやすく誠実な印象を与えられるでしょう。
ビジネスバッグの色のマナー
ビジネスバッグは、素材と形だけではなく色選びも大切です。ビジネスシーンで使うバッグにはマナーがあるため、自分の好みを優先させるとマイナスな印象を相手に与えてしまう恐れがあります。
マナーを踏まえて選ぶときは、一般的にブラックやネイビーのビジネスバッグが無難です。ビジネスバッグは黒一択という方も珍しくありません。どちらの色も、主張する色ではないためどのようなスーツでも合わせやすくなっています。
もちろん、TPOやスーツの色、取引先などに与えたい印象などによってブラウンやキャメルなどの茶色系統を選んでも問題はありません。ただし、明るい色のビジネスバッグを選ぶ場合は、素材や形をフォーマルなものにして全体のバランスを取ると良いでしょう。
ビジネスバッグの色で印象が変わる
ビジネスバッグに用いられる色は、ブラック・ネイビー・明るめのブラウン・暗めのブラウンが多くなっています。最近では、さまざまな色のビジネスバッグを持つ方も増えているため、いくつか揃えてその日のスケジュールなどに合わせてコーデするのもおすすめです。
ここでは、それぞれのビジネスバッグの色が相手に与える印象と、色の選び方を解説していきます。
4色のビジネスバッグ×スーツを比較【男女別】
ビジネスバッグだけを見た時と、実際にスーツと合わせて見た時とでは印象が異なるものです。
まずは、実際にスーツ姿でビジネスバッグを持った時の写真を比較してみましょう。
【男性の場合】
【女性の場合】
このように並べてみると、同じスーツ・同じデザインのビジネスバッグでも、バッグの色が異なるだけで雰囲気が大きく変わってくることが分かるかと思います。
ビジネスパーソンの第一印象は見た目で決まりますので、そのためにバッグの色選びは慎重にしなければならないと言えるでしょう。
ビジネスバッグの色が与える印象の違い
ここからは、それぞれの色が与える印象について、1色ずつ詳しく解説していきます。着用イメージも男女別に掲載していますので、参考にされてみてください。
ブラック
ブラックのビジネスバッグは、誠実さや手堅い印象を与えます。ビジネスシーンにおいてブラックのビジネスバッグは定番でありながら、どのような場面においてもマナー違反にもならないため、1つあるととても便利です。大切な商談やフォーマルな場面にもブラックは適しています。
ブラックやネイビー、グレーなど、どのような色のスーツでもマッチするため、コーディネートに自信がない方やビジネスバッグの色で悩みたくない方にもおすすめです。
しかし、カジュアルな場面だと堅苦しい印象を与えてしまうかもしれません。フレッシュさにもかけるため、若々しい印象を与えたい場合はブラックを避けた方がいいケースもあります。
ネイビー
ネイビーのビジネスバッグは、フレッシュな若々しさやシックで洗練された印象を与えます。また、主張しすぎない定番カラーとして人気上昇中で、ブラックのビジネスバッグに飽きてきてしまった方にもおすすめです。さりげなく周りとの違いを出せるので、相手の印象にも残りやすくなるでしょう。定番のブラックと使い分けることで、毎日のコーディネートの幅も広げられます。
ただしネイビーは、ブラックと比べて色味が商品ごとに異なり、明るすぎるものだと軽い印象を与えてしまうことがあるため注意してください。なるべく暗めのネイビーを選ぶことで、洗練されつつも堅実な印象を与えられます。
ブラウン(明るめ)
明るめのブラウンは、キャメルとも呼ばれているカラーです。ブラックやネイビーよりもこなれた印象を与え、おしゃれな雰囲気を演出できます。ビジネスマナーにおいても、特にマナー違反になることはありません。
ただし、無難なブラックやネイビーを好む日本人は多く、明るめのブラウンは少し冒険色になるのも事実です。初めて訪問する企業での商談やフォーマルな場面では、少々カジュアルな印象を与えてしまう恐れがあるので避けた方が無難でしょう。とはいえ、明るめのブラウンはコーディネートに統一感があるだけでとても洗練された印象を与えてくれます。こなれ感を演出したいときや、人とは違った個性を出したいときにぜひおすすめしたいカラーです。
ブラウン(暗め)
暗めのブラウンは、明るめのブラウンと同じように洗練されたおしゃれな印象を与えます。仕事にも余裕があるように感じられるので、昇進などのタイミングで変化を求めている方は暗めのブラウンでこなれた感じを出してみると一目置かれるでしょう。
無難なブラックやネイビーのビジネスバッグも良いですが、ブラウンで少し個性を出すと取引先にも好印象を与えられるかもしれません。また、明るい茶色よりもカジュアルではないので、さまざまな場面に使えます。
しかし、中にはブラックやネイビーと比べると誠実さを感じられない…とマイナスな印象を持たれる場合もあるかもしれません。格式や伝統を重視する企業への訪問といったシーンでは、明るめのブラウンと同じく避けておくと安心です。
ビジネスバッグ×スーツのコーディネート例
ビジネスバッグの選び方や色について分かったところで、実際にどのように毎日のコーディネートに落とし込めば良いのかをご紹介します。手持ちのスーツに合うビジネスバッグの色を選べば、周りからの印象が良くなるだけでなく、日々を新鮮な気持ちで過ごせるでしょう。
バッグ(ブラック)×スーツのコーディネート1
ダレスバッグ 豊岡鞄 本革付属 Mサイズ YK7【LIZARD】
ブラックのビジネスバッグは、どんな色のスーツと合わせても誠実な印象を与えるコーディネートに仕上がります。ブラックやグレーのスーツはもちろん、ネイビーのスーツとも好相性です。
ブラックのビジネスバッグには靴もブラックを合わせると、全体の統一感が増すので色で悩まずに済むでしょう。
バッグ(ブラック)×スーツのコーディネート2
スーツに明るいネイビーカラーを採用するのであれば、バッグはブラックにすることで一気に引き締まって見えるでしょう。このバッグは素材も本革ですのでより落ち着いた印象を与えられます。
傘や靴といった小物もブラックで統一することで、明るい印象ながらも芯の通った人間であるというイメージを演出することができます。
バッグ(ブラック)×スーツのコーディネート3
ダレスバッグ 型押し 10個限定 Mサイズ Y7CL【CROCO】
ブラックにブラックのスーツを合わせるのは定番の組み合わせです。しかし、どちらも暗い色であれば重たい印象を与えてしまうことがあります。それを避けるのであれば、スーツの色を少し明るいグレーにすると、統一感を残しながらも見た目のイメージを少し軽くすることができます。こういった組み合わせはビジネスシーンにおいてまず間違いがないと言えるでしょう。
バッグ(ブラック)×スーツのコーディネート4
ブラックのリュックタイプのビジネスバッグは、女性が合わせても違和感なく堅実な印象を与えられます。程よくカジュアルなデザインなので、堅苦しさも半減し、オフの日にも使いやすいでしょう。
ブラックのビジネスバッグは、こちらのコーディネートのように、明るめの色のスーツにもマッチします。軽快さや優しい印象の中に、堅実な印象を演出できるのでおすすめです。
バッグ(ネイビー)×スーツのコーディネート1
ネイビーのビジネスバッグは、全体的にスタイリッシュに仕上がります。スーツの色が定番でも、さりげなくおしゃれなアクセントとなり一目置かれるでしょう。リュックタイプのビジネスバッグでも、ネイビーは上品さを演出できるためビジネスシーンでも活躍します。
都会的な雰囲気も出るため、少し印象を変えたいときはネイビーのビジネスバッグを選んでみるのもおすすめです。
バッグ(ネイビー)×スーツのコーディネート2
全身をネイビーカラーで統一すれば、落ち着きと卒のなさを兼ね備えたイメージを与えることができます。このとき、ネイビーは明度や彩度が低いものを選ぶことが重要です。
ブラックは安定した色ですが、それだけで統一すると野暮ったく見えてしまう場合があります。バッグとスーツをネイビーで揃えるのは、ある程度仕事に慣れてきたビジネスマンにおすすめしたいコーディネートになります。
バッグ(ネイビー)×スーツのコーディネート3
バッグ(ネイビー)×スーツのコーディネート4
女性が持つなら、こちらの小さめサイズがおすすめです。ネイビーとベージュの組み合わせは相性抜群。大人っぽく洗練されたネイビーと優しいベージュを組み合わせることでメリハリが生まれます。
さらにリュックタイプのビジネスバッグを選ぶと、おしゃれな印象がアップします。上品かつ知的な雰囲気を出したいときにピッタリです。
バッグ(ブラウン)×スーツのコーディネート1
ダレスバッグ 豊岡鞄 本革付属 Mサイズ YK3M【LIZARD】
明るい印象を持つブラウンのビジネスバッグは、意外とスーツの色も選びません。ブラックやグレーのスーツに合わせると、良いアクセントになりこなれた雰囲気を演出できます。
さらにおしゃれに見せたいなら、ブラウンを引き立たせる補色の関係であるネイビーのスーツが良いでしょう。おしゃれに敏感な方にも一目置かれるはずです。
バッグ(ブラウン)×スーツのコーディネート2
暗めのブラウンは、仕事ができる余裕さが感じられます。カジュアルさを抑えつつも、個性を出せるため、取引先などで印象を残したいときも重宝できます。上品さもあり、スーツの色も選びません。
靴やベルトなどの小物も、暗めのブラウンで統一するとさらにおしゃれ度が増すのでおすすめです。「身だしなみに気を使っている」と感じさせることができるので、ぜひ試してみてください。
バッグ(ブラウン)×スーツのコーディネート3
同じく明るめのブラウンは、女性が持っても違和感なくスタイリッシュです。明るめの色のスーツからブラックやネイビーのスーツにも合わせやすく、明るく女性らしいコーディネートが楽しめます。
周りと少し差を付けたい方やブラックやネイビーのビジネスバッグに飽きてしまった方も、このような明るいブラウンならフレッシュな気持ちになるでしょう。
バッグ(ブラウン)×スーツのコーディネート4
同じく暗めのブラウンは、落ち着きと明るい印象を両立させる、特に女性におすすめのカラーです。きちんと感は残しつつ、黒より軽く柔らかな雰囲気を演出できます。
ベージュのスーツに合わせると、色の濃淡差を活かしたまとまりのあるコーディネートに仕上げてくれます。ブラックやグレーといった無彩色のスーツと合わせれば、バッグのカラーをより引き立ててくれ、ビジネスシーンで少しだけ個性を出したい方にもおすすめです。
まとめ
ビジネスバッグは、仕事をしている方にとっては必需品のひとつです。少し前までは、マナーを考えブラックのビジネスバッグを選ぶ方が多くいましたが、今はネイビーやブラウンなども人気があります。
商談や取引先に訪問するときなどは、やはりフォーマルなブラックのビジネスバッグを選ぶと安心です。オフィスカジュアルなどが認められているなら、ネイビーやブラウンなどを取り入れスーツとの組み合わせを楽しんでみましょう。
また、色だけではなく素材や形などにもこだわって選ぶと、長く愛用できるビジネスバッグに出会えるので注目してみてください。